菜花柚仁「自閉スペクトラム」を楽しんで生きる

仕事をしながら心理学科に通っています。 特に子供の心理や発達について研究をしています。 私自身が自閉スペクトラムと診断されていることもあって、そんな一人一人の特徴や能力を生かした過ごし方を発信していけたらと思っています。

「誰かが想っている」それだけで良いらしい

 

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皆さんこんにちは。

 

菜花柚仁です。

 

今日は運営している市民団体で、臨床心理士・公認心理士である心理大学の先生が講師を務めてくださる年4回の心理の勉強会についての、感想を書きたいと思います。

 

テーマは思春期でした。

 

このテーマは1回では終わらず、シリーズ化しており、今回は2回目となります。

 

あと何回続くかわかりませんが、思いの外深〜い講座になりました。

 

この団体には、いろいろな方がいらっしゃいます。

 

多分、私も含めですが、それぞれが相当の経験をされているんじゃないかと思います。

 

今では、どんな事が起きても、どんな話を聞いても、驚かなくなりました。

 

年4回行なっている心理の勉強会にも、何かにもがいている方が時々来られます。

 

団体に入会する人もいれば1回きりの人もいて、入会したけど少ししてからあまり参加されなくなったり、参加されないなぁと思っていたら急に来るようになったり、様々です。

 

団体自体は勉強会などのイベントに参加された人に、入会を進めることはあまりありません。

 

そもそもの団体の趣旨が、自分という1人の人間を心も身体もバランスよく確立させよう、というものなので、「自分」の意思が重要だと考えているからです。

 

あまり参加されなくなった方に個人的にお声がけすることもしませんが、またお会いできることを願ってはいます。

 

心理の勉強会でも先生がおっしゃっていました。

 

たとえ家族と反りが合わなくても、他の誰かが、誰か1人でも、自分のことを想ってくれている人がいるだけで何かが違うはずだ、と。

 

先生自身はこの団体の顧問をしてくださっているので、所属している全ての会員さんのことを想ってくださっています。

 

あまり参加されない方のことも、変わらず考えてくださっていて、本人には伝わっていなくても、想い続けています。

 

私が精神的に危ない状況になった時も、何かをしてくれたというより、「君なら大丈夫」と信じてくれていた、という感じでしょうか。

 

言葉で言われたわけではなく、感覚として感じただけですが。

 

深い闇から抜け出してみると、ますます先生の偉大さを実感させられました。

 

私には先生だけじゃなく、たくさんの想ってくれる人がいたんだ、ということを知りました。

 

辛いことばかりに意識がいって、酷いことをしてきた人ばかりを記憶して、私を想ってくれている人のことを考えてもいなかったなって。

 

パワハラの連鎖についてをブログに書きましたが、連鎖するのはマイナスなものだけでなく、もちろんプラスな連鎖もあるはずです。

 

だったら私は先生からいただいたものを連鎖させたいと思いました。

 

先生が私を想ってくれたのなら、私は私の次の世代に想いをつなぎます。

 

ちゃんと負の連鎖を断ち切って、綺麗な想いをつなげていきたいです。

 

現に、ピアノのレッスンに通ってきている子どもたちは、それぞれの壁と戦っています。

 

私も通ってきた道なので、その壁がどれだけ高く、厚く、恐ろしいものかを知っています。

 

だからこそ、私がどうにかしてあげたいとかも思うけど、その子の自我を信じるしかないんですよね。

 

私ができることは信じて待ちながら、応援することだけ。

 

その戦いの過程の中で、もし倒れたら、手を差し伸べてまた背中を押してあげるだけ。

 

その子がどうしようもなくなった時のSOSのサインの時のために、心のことも身体のことも脳のことも栄養のことも勉強を積み重ねて、いざというときに支えてあげられるほどの人間になるしかない。

 

そんな気持ちにさせられる素敵な勉強会でした。

 

そしていつか、この団体に仲間が増えていき、自分という人間が確立された上で成り立つコミュニティの心地よさをみんなで分かち合えたら、きっと幸せなんだろうなと思っています。

 

〜子どもたちへ〜

壁を超えた先で待ってるよ。

だから、生きてね。

それだけで良いからね。