菜花柚仁「自閉スペクトラム」を楽しんで生きる

仕事をしながら心理学科に通っています。 特に子供の心理や発達について研究をしています。 私自身が自閉スペクトラムと診断されていることもあって、そんな一人一人の特徴や能力を生かした過ごし方を発信していけたらと思っています。

少しだけ大人になれたかな?

 

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皆さんこんにちは。

 

菜花柚仁です。

 

今更ですが、昨日の記事ちょっと哲学じみていた気がする…。

 

「生きること」をテーマに書いてしまったからなんか重たい感じになってしまったのではと心配になりましたが、書いてしまったものはしょうがないですよね。

 

父親には「思春期の終わり」と言われました。

 

結構良い歳ですが、まだ思春期を抜け出せていなかった様です。

 

社会に出たら大人になったと思ってしまうものですが、実際は子どもの時とそう大差ないんですよね。

 

私は河合隼雄の本をバイブルにしているのですが、大人になることや思春期についてはよく目にします。

 

本の中でも本当の意味で大人になるってことがどれだけむすがしいかということが書かれてあります。

 

大人になれてるとばかり思っていましたが、最近は自分がどれだけ未熟で青かったかを思い知らされています。

 

仕事を始めるまでの私は、本を読まない子どもでした。

 

片手で数えられるくらいです。

 

そんな私が本を読み始めたきっかけは河合隼雄の影の現象学でした。

 

かなり難しかったです。

 

その本は難しかったので、河合隼雄の本の中でももう少し読みやすいのはないかと探して、二つ目に読んだのがコンプレックスという本です。

 

これは少し読みやすかったですが、本を読んでいくと知らぬ間に深みにはまっていました。

 

自分の未熟さとぶつかることになるなんて、読み始めた頃は考えもしなかったです。

 

誰しもがたくさんの問題や課題を抱えて生きている中で、私も例外ではなくたくさんの問題や課題がありました。

 

でも、その問題や課題を改めて考えることもなく、なんとなく過ごしていたところ、河合隼雄の本に「考えなさい」と言われた様な気がしました。

 

問題や課題は最初は小さなものでも、いずれ大きくなってのしかかってきます。

 

そうならないためにも、今の自分がちゃんと大人になれているのか、ということはとても重要だと思いました。

 

今逃げたところで決して逃してはくれないものです。

 

私はきっと思春期という課題が残ってて、今更になって生きるってなんだろうと考えてしまったんでしょう。

 

厨二病とはよく言ったもので、昨日の私は思春期の厨二病から脱しようともがいていた様な気がします。

 

抜け出せたのか、大人になれたのかはわかりませんが、昨日と今日とでは軽さが違います。

 

心理学についてはいろんな人が情報発信していますが、人の心を読むとか、それを利用して印象良く思ってもらったりとか、悩みを解決する方法だとか言われていますが、そういうものではないのでは?と思い始めています。

 

私が思う心理学とは「自分を知るためのツール」だと思っています。

 

自分の心理を掘り下げていくからこそ、自分らしさが手に入り、その副産物として、印象が良くなったり悩みも解決していくのだと思います。

 

その副産物は追い求めれば終わりがなくて、自分次第でどこまでも受け取ることができます。

 

少し変われるだけでもこんなに楽になれるなら、もっと副産物を受け取って楽に生きられる様になりたいと思います。

 

今はまだまだ自分のために勉強している様な気がしますが、今よりもう少し大人になって、もう少し余裕ができたら、副産物として誰かのためになってたらもっと嬉しいなと自分にちょっとだけ期待して、この先の自分を楽しみにしています。

 

昨日よりも今日の私は、少し大人になれたかな?