菜花柚仁「自閉スペクトラム」を楽しんで生きる

仕事をしながら心理学科に通っています。 特に子供の心理や発達について研究をしています。 私自身が自閉スペクトラムと診断されていることもあって、そんな一人一人の特徴や能力を生かした過ごし方を発信していけたらと思っています。

友達って良いなぁ

 

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皆さんこんにちは。

 

菜花柚仁です。

 

なんだか1日遅れの日記になってしまっていることに気がつきましたが、修正できないのでこのまま進めます。

 

ということで昨日の話です。

 

突然友達から「明日のお昼空いてる?」という連絡があり、ちょっと良いお肉の焼肉屋さんに行くことになりました。

 

友達はいろいろあったみたいで、その話をしたかったようですが、何より「ちょっと聞いてよー!」的なやり取りになんだか嬉しくなってしまって。

 

私もその友達も比較的誰かに頼るのが苦手なので、何かがあった時に誰かに話したいと思っても、用事があって会う時でいいや、って思うタイプでした。

 

自分の都合で時間使うのもアレだしとか、そんな大した内容でもないしとか、あれこれ考えていると結局連絡することをやめているというか。

 

そんな遠慮しいになってしまったのはきっと人間不信が原因ではないかと思っています。

 

私は自閉スペクトラムのカウンセリングを受ける前はトラウマ治療をしていました。

 

過去のたくさんの出来事で、トラウマが積み重なっていきました。

 

しかし、私自身はトラウマがあるとか、人間不信だとかいう自覚がなく、病院で言われた時は驚きました。

 

自分的にはなんだか良く分からない状態で外に出られなくなったり、人と話をしようとすると全身から汗が吹き出したり、ガタガタ震えたりしていたので、何事かと思ったら、人間不信だったなんて。

 

きっかけはある人の心ない言葉ではありましたが、今思うとそのくらいで?的な感じなので、相当な何かを抱えていたんだなと他人事のように思います。

 

思い返してみると同年代や年下と関わることが苦手でした。

 

年上とは敬語を使えるので、ある程度距離感を保つことができ、それなりに楽に話せました。

 

でも基本距離を取りたかったことに最近気がつきました。

 

そんな中でも、社会人になってからできた同い年の友達はなんだか違いました。

 

ひと目見た瞬間この人は大丈夫だと思いました。

 

友達も友達でいろいろと苦労していたようですが、悩みを聞き合うという関係性ではありませんでした。

 

一般的にこんな出会い方をすると、そういう関係性になりそうだなとも思うのですが、なんだか不思議と改善方法の話し合いのような感じでした。

 

今の自分が一体どんなことに気がつく必要があるのか、どんな選択をするべきか、そんなことを夜な夜な話し合っていました。

 

あっという間に絆を深め、「安心のできる人」となっていました。

 

そんなある時、私がどうしようもなくなってしまい、友達の前で堪えきれず泣いたことがありました。

 

その日はたまたま会う約束をしていて、友達を車で迎えに行き、友達が私の車に乗り込んだ瞬間に泣いてしまいました。

 

そんなことは生まれて初めてで、自分でも驚きましたが、なんだか悪くない気持ちになりました。

 

何かの時に頼れる相手がいることがこんなに嬉しいことなのかと言葉にできないほど感動したのを覚えています。

 

そして昨日、友達が私に「ちょっと聞いてー!」と言ってくれたこと、それもまたこんなに嬉しいことなのかと思いました。

 

頼れること、頼られること、そのことがこんなに心を豊かにしてくれることを今まで知らなかったのが残念です。

 

承認欲求が強すぎることは時に自分を苦しめることにもなりますが、一人一人が自分の足で立てるようになった状態で、頼り頼られることの心地よさを知ることができました。

 

私たちはここまでくるのに本当にたくさんの苦労がありましたが、素敵なプレゼントが待っていたのでプラマイゼロよりプラマイプラスかな?

 

せっかく、本当の友達を作る方法がわかってきたので、この気持ちを共有できる友達がもっと増えたら嬉しいなと贅沢なことを言ってみます。